SFA2021特別企画

チャレンジテーマ3つのコラボ企画


SFA2021特別企画

チャレンジテーマ3つのコラボ企画


SFAチャレンジテーマ『コラボ企画』とは
SFAチャレンジテーマ『コラボ企画』とは

『SUSTAINABLE FOREST ACTION 2021』では初めての試みとして、すでに林業課題に取り組んでいる事業者とコラボし、事業者の課題を解きながらプロジェクト化していく参加者を募集します。

既存事業者とのコラボレーション枠をもうけることで、林業全体への寄与規模・スピードを上げると同時に、個人のキャリアにとっても、オリジナルアイディア創出と会社設立だけでなく、アイディアの提供やプロジェクト参画など林業界への関わり合いの選択肢を広げることを目的としています。

3 Themes Challenge

コクヨ

ヒノキ次世代オフィス創造

高知県四万十町


智頭町・森林組合

スギC材のブランド化

鳥取県智頭町


Pine Grace

マツから健康・美容市場へ

北海道江別市


コクヨチャレンジ『ヒノキ次世代オフィス創造』
コクヨチャレンジ『ヒノキ次世代オフィス創造』

コクヨは、そのステーショナリー事業・ファニチャー事業ともに、森林資源の利用で成長してきた企業です。2006年10月、持続可能な森林整備と経済の循環に寄与すべく、高知県の四万十町にて、『結の森』プロジェクトが発足しました。『結の森』プロジェクトがめざすのは「環境と経済の好循環」。その一環として、コクヨでは四万十のヒノキの間伐材を使った家具づくりを進めています。
今回のSFAで、コクヨでは、このヒノキ家具を、リブランディング・リデザインするアイディアを募集します。四万十ヒノキが、より多く使われ、より多く森林に還元されるために、現状の課題を打破する、あるいは、設定課題を凌駕し世の中に広める、斬新なアイディアを待っています。

課題

技術

ヒノキは柱や梁の建築材として使われることが多く、家具には柔らかい素材だ。これまでコクヨでは、この課題を克服する技術として、圧縮や表面加工を検討してきた。しかし、これらを用いると、ヒノキの風味や香りが損なわれてしまう。ヒノキの魅力を残しつつ、硬度を上げて、家具として最適化する技術はないか。

デザイン

ヒノキ家具を普及させるのは、革新的な技術ではなく、デザインかもしれない。付加価値を与えるデザインとは何か。ヒノキならではの良さ・魅力をひき出し、これまでの家具の概念をアップデートするデザインか。異素材との掛け合わせか。あるいは、ストーリーなどソフトなデザインか。


考えるヒント

これまでコクヨは、ステイショナリー事業やファニチャー事業を通じて、みなさんの『はたらく』『まなぶ』がより創造性豊かなものであるように寄り添ってきました。そして、コクヨでは、現在、「新しいオフィス環境」『はたらく』次世代の在り方を模索しています。
今回のコクヨチャレンジ、および『結の森プロジェクト』においても、「新しいオフィス環境」『はたらく』を少し拡張して考えてみると、何かコクヨらしいアイディアに繋がるかもしれません。


採択特典

採択チームは、コクヨとのパートナーシップを締結し、アイディアの商品化につなげていきます。また、コクヨが優秀だと認めたチームは、採択有無に関わらず、四万十の「結の森」の旅にご招待します。

※文:SFA事務局

智頭チャレンジ『スギC材のブランド化』
智頭チャレンジ『スギC材のブランド化』

 面積の9割以上を森林が占める鳥取県智頭町(ちづちょう)。国内でも有数の伝統林業地として栄えてきました。江戸時代には、宿場町として栄え、往来に沿うまち並みには、往時を偲ばせる町屋の建物や道標が残っており、ノスタルジックな雰囲気を漂わせる、美しい町です。同時に、他の多くの日本の各中山間地域同様、人口急減・超高齢化など様々な課題先進地域でもあり、林業をはじめとする地場産業の継承が難しくなっているという課題も抱えています。
今回のSFAで、智頭町と同町の森林組合は、智頭町内でC材(チップなど粉砕され低価格で取引されたり、そもそも放置され流通されていない材)を用いて、かつてない発想で新ブランドを立ち上げるアイディアを募集します。今まで、価値を見出せていなかった領域・材から宝を生み出し、日本の中山間地域の課題にメスを入れる挑戦者を待っています。

課題

サプライチェーン

C材の多くを占める材は、粉砕されチップに加工されるプロセスや流通の土俵にすらのっていない。C材をブランド化していくには、山からの搬出、乾燥や加工のフローの構築、場所の確保が不可欠だ。いかに地域全体と協力しながら、サプライチェーンを築き上げるか。林業と地域の共存のあり方のモデルケースを目指して欲しい。

アート思考

身近ゆえにその価値を見過ごされてきた素材から、クリエイティブな力で宝を生み出せないか。帝国ホテルを建てた建築家フランク・ロイド・ライトは、その中央玄関に、大谷石に幾何学模様の彫刻を施すことで、華麗な外観を生み出した。従来は、チップ材に粉剤され、バイオマス燃料以外の用途がないとされるC材に新たな命を吹き込んで欲しい。


考えるヒント

商品単体として価値を磨き込むのも一つ。智頭町の観光や体験などソフトパワーの事業と組み合わせて、パッケージとしてのサービス開発を行うのも一つ。
今回の智頭チャレンジ、智頭町が、皆さんのアイディアの検証や企画の実現に向け全面のバップアップを行いますので、ぜひ柔軟なアイディアをお待ちしています。


採択特典

採択チームが、智頭町への会社登記と事業開発を進めるにあたり、各ステークホルダーの紹介など智頭町と森林組合がバックアップします。アイディア・事業計画の内容によって、材のエクスクルーシブ(独占)契約も検討しています。

※文:SFA事務局

智頭町森林組合のWEB
Pine Graceチャレンジ『マツから健康・美容市場へ』
Pine Graceチャレンジ『マツから健康美容市場』

一般社団法人Pine Graceでは、各研究機関、メーカー、行政等の様々な主体と連携をしながら、北海道を拠点に樹木の有する機能性成分の研究とその成果の普及に取り組んできました。中でも着目してきたのが、『アカエゾマツ』。北海道の代表的な造林樹種であり、北海道の人工林面積の約1割を占めます。伐期まで80年の長期を要すアカエゾマツ。太く生育したアカエゾマツは高級な楽器材にもなりますが、現状、森を育てるのに不可欠な間伐材からは、その価値を見出せておらず、同地域の林業離れと森の荒廃が進んでいます。
Pine Graceでは、間伐材が売れない嫌われ樹種『アカエゾマツ』から精油を抽出し、その研究を進めてきました。そして、そも精油には、抗菌効果やリラックス効果など医学的な有効成分が多分に含まれることが判明しました。ニキビのアクネ菌や水虫の白癬菌にも効果があり、さらには抗生物質と違って、アカエゾマツの精油で治療しても、それらの耐性菌も作られないこともわかってきました。
今回のSFAで、Pine Graceでは、このアカエゾマツ精油から、健康・美容などライフスタイルを健やかにするブランドを作るアイディアを募集します。ブランドのコンセプト作りや商品展開の可能性は無限大。嫌われマツを、ウェルネスの価値に変えてくれる仲間を募集します。

課題

テックドリブン

PineGraceでは、法人設立の前身である2016年の任意団体発足時より、酪農学園大学内でアカエゾマツの機能性研究を行ってきた。研究が進めば進むほど、その医学的な効用の可能性は無限に拡がるばかりだ。一方、研究発(テックドリブン)の団体には、それを社会実装するノウハウとアイディアがない。アカエゾマツの可能性を、いかに人類の健康と森林の整備に繋げるか。

ブランド

複数の菌に対する抗菌作用やリラックス効果が判明している。どんなコンセプトとストーリーを構築し、誰をターゲットにどんなラインアップでどんな順番で、実装していくか。可能性は無限大だ。臨床研究も実行しながら、嫌われマツをいかなるブランドに磨き上げていくか。手法に正解はない。キラリと光るセンスを求む。


考えるヒント

かつて、『アカエゾマツ』はアイヌ語ではスンクと呼ばれ、女神の木や癒しの木として好まれていました。枝葉から香る甘い芳香がアイヌの人にとっても今の我々にとっても魅力であることは変わりません。
アイヌの文化と歴史、アカエゾマツの森林保全と将来の高級楽器の生産まで繋げていく希望が、オーガニック成分の医学的効用と合わせて、エコフレンドリーで人々の心に響くブランドストーリーになるかもしれません。


採択特典

採択チームは、Pine Graceとエクスクルーシブ(独占)な研究内容の共有と契約を結び、ブランドの開発を進めます。また、PineGraceより、小ロット生産における精油自体の特別な原価提供も行います。*事業拡大時には、生産体制を構築する必要があります。

※文:SFA事務局